2014年11月19日水曜日

水から酒が生まれた理由(超仮説)【今日どう?通信】

今日どう?通信
��水から酒が生まれた理由(超仮説)~

先日、長岡市内の酒蔵をいくつか回らせていただく機会がありました。それぞれの酒蔵にそれぞれの味があり、趣があっていいものですね。

長岡には現在、16の酒蔵があり全国第2位の数。
1位は京都なので、人口規模からしてどうしてこんなに酒蔵のあるまちになったのでしょうか。

酒蔵と違う日に、和紙の工場も見学させてもらいました。
最近ユネスコで話題になっている和紙です。
酒と同様、どうしてこの地で和紙作りがはじまったんでしょうか。

酒蔵さんや職人の方にお話を聞くと、良い水が出ているという点と、気候がちょうどよいという共通点があるようです。




なるほどなるほど。
確かに素材が良いのは大きいかもしれません。

ですが私が思った「なぜ」は、そもそも良い水をそのまま活用したり違う水の使い方もあったのに、どうして酒や和紙に形をかえたのか。

「おかげさま文化」の長岡では、これができたのは自分以外の誰かのおかげであると伝わります。

自然のおかげ、山のおかげ、水のおかげと表現してとても良い文化ですよね。
ですがおかげさまに隠れてしまっていますが、人の想いがなくして素材からはこういった産物は生まれなかったのだと思います。

創る人は、これらの素材を通じてその暮らしの中に何を生み出したかったのか。
地域の人はその「ものづくり」に何を期待していたのか。

私の主観でしかありませんが、きっとこう思います。

「この地域の人は、単純に酒の席が好きで筆まめな人が多かったんだろう」と。

交流の席を生む酒を必要と思う地域の文化。
想いを伝え合う手紙を書きたいと思う地域の文化。
人との交流を楽しみたいという純粋な思いが文化となり、産業になった。

水を「楽しみ」に変えたいというパワーが宿って、交流や会話を生み出す酒や、関係性を持続させる紙に変化したんですね。
宿した人の想いは、もはや執念に近い(笑)

そう考えると、地域に根付いている産業の背景にある地域性が見えてくる気がします。

そろそろこたつでも、なんて家も多いと思いますが、寒くなりお酒の美味しい季節がやってきますね。
酒を飲むときに「よろこび」が生まれて交流を楽しむような文化が続くことが、産業を継続させる近道なのかもしれませんね。
良い恵みに!
「歓杯!」

【今日どう?通信】






彫れば都の妖怪オバケ【ファザーリング・ジャパンにいがたパパコラム】

【笑うパパノート】
��彫れば都の妖怪オバケ~

少し古い話題ですが、10月31日、我が家は野菜と柿が大量出没していたので野菜ハロウィンでした。

かぼちゃは高いし、去年はグレープフルーツくり抜いたら数日後には干からびて本当に化け物みたいになっていたりと、怖い思いをしたので、今回は根菜を中心に遊んでみました。

個人的にはカブのウィスパーが力作です。
(ウィスパー掘ってみてわかりましたが、顔の作りはほぼお化けのQ太郎でした)

最近、完成されたおもちゃが多くなったと感じています。

与えることは簡単だし、子どもが喜ぶこともわかるんですが、なんとなく嫌で(^^;;

どこかの国の偉い人の言葉で「水槽は讃え、泉は湧き出す」という言葉があります。

私は結構この言葉を子育てするときに心に留めています。

意味としては、注ぎ込むことで水を得られる水槽も、いつか枯れてしまうけど、次から次へと湧き出す泉を生む土壌があれば、水が絶えることはないという意味です。
教育的には、知識だけの教育と知恵を生み出す教育に例えられることがあります。

わざわざおもちゃを与えて想像力をなくすよりも、一緒に楽しみを考えて身の回りのものでも楽しむ想像力を楽しむこともいいのかなと思ったりします。
そもそも、私たちが思ってる以上に子ども達は想像力の塊ですしね(^^;;

新潟で暮らしていると、身の回りに想像力のカプセルがたくさん転がっているなと感じることが多いです。

間も無く私の住む長岡も雪景色になる日が近いです。

自然が生む真っ白いキャンパスに子ども達の想像力をぶつけてもらいたいなぁと思うのが本音です。

子ども達の持ってる想像力を早々に摘んでしまっていることに、気づかず与えすぎてることがあるのかもなぁと感じる今日この頃です。

このハロウィン彫り、子ども達の反応は、
「ウィスパーは妖怪だから可愛くて、柿のお化けはお化けだから怖い」と。

ホント、妖怪人間ベムでも見せてあげたい親心ですが、こんな反応を楽しめる日々を大切にしたいですね。

子どもは想像力のオバケ。
なむなむ~( ´ ▽ ` )ノ

ファザーリングジャパン新潟
副代表理事 樺沢 敦

ファザーリング・ジャパンにいがたパパコラム~笑うパパノート