2016年1月12日火曜日

待望の新商品! 女性の朝食を変える酒粕クリーム「ホンノリカスカナ」本日発売!



地域を食べるをデザインする。

というテーマで会社を立ち上げ、いくつか商品開発を行ってきましたが、本日また新しい商品が誕生しました。

その名も、酒粕クリーム「ホンノリカスカナ」


詳しくはHPをご覧ください。
http://www.sake-kasu.jp/


酒蔵の多い新潟県において、酒造りの工程の中ででてくる酒粕の活用はずっと悩みのタネ。
私も酒蔵と一緒に仕事をしたり、新潟を世界に発信、というテーマでは確実に出てくる日本酒。

ですが、その副産物の酒粕は難しいレシピや利用方法の不透明さで活用が進んでおらず、もっと手軽に活用できればと思い、美容と健康に効果を発揮する酒粕の特徴を活かして女性向けに商品を開発しました。

酒蔵さんに話を聞くと、産業廃棄物として逆にお金を払って捨ててしまっているということ。
これはかなりシビアな状況だなと、策を練っていました。

反面、酒粕には栄養素として女性にいいことづくめという事実も。
私の口からは伝えきれないので、効能についてまとめたページをご覧ください。

「酒粕生活がもたらすパワーまとめ」http://matome.naver.jp/odai/2145104081152556601

読みました?

とにかくすごい効能なんです。
杜氏さんの肌がおじいちゃんになってもすべっすべなんてことは有名ですが、体の中からも美容と健康を維持してくれる酒粕を、なんと捨てていたというから黙っていられないじゃないですか。


ということで、FARM8女子スタッフの奮闘の結果、何とか商品が誕生しました。

味はクリームチーズ味とジンジャーシロップと練乳の3種類。

酒粕クリーム クリームチーズ味
酒粕クリーム ジンジャーシロップ
酒粕クリーム 練乳


女性向けだけに、ほんのりとオシャレな感じに仕上がりました。

ネーミングも、一緒に活動してくれているボランティアの学生たちに決めてもらい、アラフォーのおじさんからは到底考えつかなかった名前。
みんなありがとう!

かわいらしいシンプルな商品として、世に広がってほしいものです。

本日発売ということでしたが、朝から問合せやら注文やらでてんやわんやとうれしい悲鳴を上げさせていただき、出だし好調という感じです。


多くの方に食べてもらいたいのはもちろんですが、私たちでは思いもしなかった美味しい食べ方なんかを編み出して、共有してもらえたらいいなと思い、Instagramを活用してこんなサイトを立ち上げました。

名付けて、酒カスタグラム(笑)

ハッシュタグで、#酒粕クリーム か #ホンノリカスカナ と入れて投稿したものは、すべてこのサイトに集まります。

もし買って食べていただいた方で、「この食べ方美味しい!」と思ったら、すかさず写真を撮ってinstagramに投稿してみてください。


また、「レシピいらずの酒粕生活」と銘打ってECサイトを立ち上げていますが、ほんの一言レシピをためていけるサイトをTumblrで作成しました。

1分レシピって書いてありますが、1分もかかりません(笑)
例えば、こんなレシピ

①パンde酒粕

酒粕クリームシリーズどれを塗ってもオススメなスタンダードな食べ方。
ふっくら膨らむクリームがふわとろなので、塗ってからトーストするのがオススメ!ですが焼いてから塗ってもどちらも美味しいです。焼いたバンのほうが塗りやすく、クラッカーに乗せたようにサクサク食べられます。
②クラッカーde酒粕
意外とこれがシンプルに一番おいしいかも。酒粕クリームクリームチーズ味はクラッカーやナッツと相性抜群。クラッカーに酒粕クリームをちょっと乗せてアクセントをつけるだけでワインやカクテルのお手軽前菜に。私はおやつに。
ヨーグルトde酒粕
ヨーグルトにはジンジャーシロップも練乳もよく合います。
特にジンジャーシロップは生姜の温活効果も手伝って、
「乳酸菌×酒粕×生姜」の無敵の組み合わせ。しかもこの味は癖になる。
美容と健康と美味しさを一石三鳥でとるなら毎朝この組み合わせに決まりですね。

などなど。
こんな食べ方を簡単に見てもらえる動画も作っちゃいました。(Windowsムービーメーカー作)




商品が世に出ていくのは、なんかこう楽しくも不安で、でもやっぱり楽しくて。
こういういろんな食べ方をみんなで味わって、体も良くなり、地域も良くなる。
こんな商品を出したかったんで、発売できて感無量です。(本番はこれからですが)
ということで、今日からデビューした酒粕クリーム「ホンノリカスカナ」。
皆さまよろしくお願いします。
http://www.sake-kasu.jp/



ちなみに、本日発売にもかかわらず、すでに多数のメディアが取り上げてくれました。
感謝感謝です。

◆パンに塗ったり、ヨーグルトに入れるだけ。酒粕クリーム「ホンノリカスカナ」1月12日に発売 [T-SITE LIFESTYLE]
http://top.tsite.jp/lifestyle/table/i/27194007/

◆チーズ、ジャム、バターの代わりに使える!お手軽新潟発の「酒粕クリーム」いかが? [gunosy]
https://gunosy.com/articles/R3S0T

◆美容と健康への意識の高い女性の朝食に酒粕を | 美容経済新聞 http://bhn.jp/news/51743

◆女性の朝食に酒粕を~酒粕クリームシリーズ「ホンノリカスカナ」 @ANZ_magazine
http://anz-media.com/ja/2530/

◆チーズ、ジャム、バターの代わりに使える!お手軽新潟発の「酒粕クリーム」いかが? - エキサイトニュース 
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20160111/bg_mania_2016_2_147022.html

この場を借りて御礼申し上げます。

株式会社FARM8
樺沢 敦

2016年1月7日木曜日

「なんで雪国なんて住んでんの?」の質問に鋭く答える基礎知識


長岡市内、ようやく雪が舞い始めましたね。

皆さま、明けましておめでとうございます。
雪のない年末年始もこれはこれでたまには良いものですね。

今年は少し少なめですが、長岡の冬はやっぱり雪深いというイメージが強いですね。

長岡の中でも特に雪が深いという山古志種苧原地方の古い文献をみると、
昭和43年、49年、56年のいずれも2月に積雪が5mを超えたという記録がありました。
(有名な三六豪雪では4m90程度だったそうで)

積雪5mってどんな暮らしか全然想像もつきませんが、とにかく過酷な生活を強いられるのは間違いありませんね。

そこまで極端ではないですが、それでも長岡は昔から雪国。


そんな地域にすまなきゃいいのにっていう人も多いと思いますが、それを覆すように、新潟県は明治時代には日本で一番人口の多い地域だったというから驚きです。

さらに言えば、縄文土器なんかが出土してるあたり、もう何千年もこの暮らしが続いているっていうことです。
なんでこんな世界最大の豪雪地帯にこんなに人が住む町ができ、暮らしができたのか。

「世界一雪深い小都会、長岡」が生まれた理由を紐解くべく、少し私なりに調べてみました。

【雪がもたらすメリット①環境編】

・雪は一種のダムの役割で、降水量が多くても洪水のように一気に洗い流すのではなく、徐々に水になってゆっくりと里山や畑に潤いを与える。
・雪は空気中の塵をすべてからめとって大地に落としてくれるので、空気が澄んでいる。
・雪解け水は大地で濾過されて流れていき、命の水となる。

【雪がもたらすメリット②食文化編】

・冬に土を覆い隠す雪があるので、作物を保存する知恵が生まれた。
・雪が降ってる中で人の家に行くのは命がけだとみんな知っているので、冬の客人には死なないようにたらふくの御馳走でもてなす文化が生まれた。
・強制的に土が休むことができるので、春から秋にかけての食材の質が格段に高い。
・雪で食材を保存する雪にお(雪室)に入れることで、はからずも熟成の味を楽しめた。
・冬は気温が安定して低いので微生物のコントロールができ、酒蔵などの府蔵被害が少なくて良い酒が作りやすかった。


【雪がもたらすメリット③暮らし編】

・雪という共通の困難で地域のきずなが高まらざるを得ない。
・自分ちの前だけ雪かきしてたら道ができない。だから協力して雪かきする。
 →誰かが道をつけたら、「あぁごくろうさま」って言って一杯始まる。
 →全国一の日本酒消費量のまちになる。
 →助け合いと労い文化の証。

などなど。
いろいろと文献読んだり人に聞いたりしながら、少しずつ謎が解けてきました。

この町、実は世界的にヤバいんじゃね?と。

そもそも緯度とか関係なくこんなに雪が降るのは世界でも日本だけだし、日本の中でも山の立ち方次第では近場でも全然雪降らなかったりで、まさに奇跡的に雪のふる小都会長岡。
こんなに人が住んでる豪雪地帯、世界中探してもないですよね?

今度、「なんでそんな雪国なんかに住んでんの?」なんて聞いてくる人がいたらこう言いましょう。
「妬いてんなら住んでみたらいい。最高にめんどくさくて面白い日常がまってるから」

少し町を誇りに思いながら、2016年も楽しんでいこうと思います。
たまに地域のことを強引に考え抜いてみるのもいいものですね。

今年もよろしくお願い致します。


樺沢 敦

2015年11月15日日曜日

香港体験記

この3日間、出張で初の香港に行ったのでちょっと香港レポート。



昨日までの仕事は仕事で充実したんだけど、最終日はフラフラと歩き回って香港市街見てきた。30℃近い暑さの中、ゴロゴロ荷物引きながらおそらく20kmは歩いた珍道中。

いろいろ見て歩いて感じたこと綴っときます。

まず歩き回って衝撃的に目につくのはやっぱり建築の竹。

まあこういうことなんだけど、大丈夫なのかな?って。

 もうやばいのはこれとか。
高層ビルよ? 

見えづらいので寄りで。

もっと寄るとこれ。

死んじゃうでしょ、これ。
おそらく地上30階くらいよ?

これなんかもう。。
ぜんぶ竹。


応急処置用とかではなくて、基本竹で足場を作るのが基本になってるみたい。

こんな建築の文化なんだろうけど、まだまだでっかい工事中ばかりだったので、これからも高層ビルが立ち並ぶ流通と消費の町になるでしょう。 


さてさて、町中はというと。

昨日までの仕事の会場と泊まったホテルが九龍付近だったから気づかなかったけど、香港島に渡ると観光地であるということがよくわかる。



九龍からちょっと外れた尖沙咀ってところにいたんだけど、ここは完全にTHEアジア。
古い建物だらけの町に人がごった返してて、みんな歩きタバコしてて地面ゴミだらけで。みんなでかい声でしゃべってて化粧臭い。
そんなイメージから、香港島に行ったら一転リゾート地。

確かに九龍から見た香港島の夜景は素晴らしかったから、その光のもとになってる場所なわけだしね。

光と影というか、高層ビル群のブランド消費三昧の地域と、ちょっと外れるだけで古い建物に人がごった返す様子は、スラブのようでイメージ通りのアジアのような両面が見える不思議な感覚でした。



インバウンドの要素もよく見えた。
往年の夫婦が最高の景色と優雅なホテルで過ごして買い物もできると。


観光客もツアーは少なく、カップル(夫婦)が多かった。欧米人は香港島に集中してたかな。特にピークトラムの山からの景色見れるあたりとか白人夫婦だらけ。

きれいな公園もあって、写真撮ったりゆっくり過ごす外国人が多かった。


偶然結婚式にも出くわしたし。

公園の池には錦鯉がたくさん。

山古志産かな?小千谷産かな?とか思ってしまう職業病。


ちょっと繁華街に出てスーパーも幾つか回ってみると、なかなかな品揃え。


香港は流通の町なので、農業などの生産は盛んじゃなく、外国の野菜が並ぶ。



オーストラリア、日本、アメリカ、ドイツが多い感じ。

もちろん日本の食材も多く、ナスやサツマイモやキノコ類が多かった印象。


もちろん日本の米や酒なんかも人気です。

豆類(豆腐や納豆や油揚げ)なんかも広くコーナー取られていたのは意外。
豆乳なんかもいろんな種類が売ってました。

日本から出店するお店もまずまずの人気。

チェーン店でいうと一風堂やココイチ、ワタミ、吉野家、世界の山ちゃんなんかがありました。


食料でいうと、町中で一番売れてるのが「水」だから、地物の安心感は低いってのもあるんでしょう。水も飲めない地域で作った農産物って。。という感じ。

ましてや中国なんかにもそういうイメージだから、世界から輸入する文化があるし、圧倒的に日本に対する安心イメージが強い。

昨日の商談会でも感じたことだけど、日本人がビジネスとして入ってる人が多かった。
今回出会ったインポーターの人とかも同世代の日本人多かったし、両面見れる視点でのビジネスチャンスはゴロゴロあると思います。

とまあ、なかなか面白い香港探索となりました。


まとめてみると、バブル期の日本のような感じで消費が中心の町なんだけど、当時の日本とは情報の量が違っていてみんなiPhone使いこなしてる。

昔の日本は個人の発信方法が少なくて自己表現をモノでしていた時に高度経済が来たから消費大国になったけど、これだけ個人発信できる環境で経済成長した時に、日本と同じ消費大国になるのかは疑問。
今はブランドもんとかすごいお店の数だけど、人混みやばいし水もまともに飲めないからこそオーガニックや自然への憧れみたいなのもあるので結構二極化している感じ。

経済成長のタイムラグはあるとしても、モノ消費経済からライフスタイル思考に変わっているのは世界共通なのかと感じました。

また、インバウンドの観点でも感じたこと。
今回初香港にもかかわらず何人かの知り合いができ、「また香港来たら連絡ちょうだい」という言葉をもらい、私も「日本に来たら案内するよ」と返す。

普段インバウンドの話題はプロモーションとかインフラ整備とかが中心で、もちろん大事なんだけど本質はこういう人のつながりの積み重ねな気がしてきました。

安心できるところに人あり。
移住も一緒ですね。

もう少し言葉を勉強してから、また香港に来てみたいと思います。


今度はもう少し観光チックに(笑)


樺沢 敦