2014年9月28日日曜日

「地域の方言をまとめるとすごいコンテンツになる!田舎流情報化の極意」【今日どう?通信 】

今日どう?通信
「地域の方言をまとめるとすごいコンテンツになる!田舎流情報化の極意」

普段地域の活動の中で、情報発信が大事だと言われることがありますが、「そんなこと言ったってどうしたらいいんだ」ということがよくあるかと思います。今日は「情報化っていうのはこういうことか」という一つの例をご紹介します。

実家に転がっていた本で、ちょっと面白かった「やまこしの方言」という本がありました。
読んで字のごとく、山古志村の方言が詰まっている辞書のような本です。

製作「山古志村老人クラブ連合会」 初版平成4年10月20日(おそらく初版しか出ていないと思われますが。。)

面白くて端から読んでいると、地域ならではの「情報化」ということの意味を少しずつ感じてきました。

そもそも、今回のテーマでもある情報化の価値として意味を感じ取れた発端は先日9/12に開催した「のもーれ長岡」テーマは「地域は魅力の宝石箱や!のもーれ」としての開催でした。

今回の店主であるにいがたレポ編集長の唐澤氏から、地域の魅力を発表し合った後で、情報発信の考え方についてお話しいただきました。

その中で考え方の肝となる話は、それぞれの地域にあるコンテンツをまずは情報化する(文字や写真、動画など)ところから始まり、それを情報の流通に(紙媒体やメディアやWEB)のせるという考え方。

「 魅力ある地域のコンテンツ 
 → 情報化(文字・写真・動画等)
 → 流通(口頭、紙・WEB・テレビ等) 」
 という流れですね。

かつては「情報化」と「流通させる」は新聞や雑誌、テレビやラジオなどのメディアの方がほとんどやっていて、情報発信に関して地域の方は入り込むすきは少なかったといいます。(口コミという情報発信は有効でしたが。)ですが最近では、個人でも文章にしたり、写真を撮ったり動画をとったり、それが紙やWEBに乗れば誰でも自分なりに情報化して発信することができる時代です。

では、何を情報化したらいいんだろうと考えました。

そもそも、地域の暮らしはありのままでも素晴らしいコンテンツであることが多いです。

地域では当たり前にやっていることが、その暮らしの背景や人の想いなどを知ることで、他の人から見たらとても魅力的で興味深いものになったりしませんか?

暮らしそのままを情報化。

と言うことでこの本のように、方言を文字起こししたことは、とてもエキサイティングなことだなぁと感じた次第です。

ひとりで興奮していてもむなしいですので、少し中身を紹介しますね。

-------------------------------------------------------
【辞書】

まずは冒頭、ア行の最初は何かというと。

・ああ(最初にアクセント)=はい。その通りです。相手の呼びかけに対する返事ことば。(例)ああ、ほっか。

・ああ(最後にアクセント)=目下のものに聞き直す時のことば。なに? (同意語)なんしたと

 「ああ」だけでも意味が違う。これも寒い山古志の地域だから、口を開くことを最小限にした結果でしょうか。
 ア行だけでも100を超える語彙が続き、このあと、「あっぱ」「あんぽんたん」「あんつらもん」などが登場します。

次のページが「いいあんべえ」から始まるという期待値の高さに、できれば全部書き起こしたい気持ちを抑えつつ、語彙のページは飛ばして文法やあいさつなどの特集ページに行ってみますと。。

【文法・あいさつ特集】

・あたまにつくことば(接頭語)特集
 「ど」(例:ドすけべ)「ばか」(例:バカごおぎだ)等

・おしまいにつくことば(接尾語)特集
 「のお」(例:またこいやノオ)「かい」(例:いいんがんカイ)
 「ねか」(例:かせがっしゃるネカ)等

・あいさつことば特集
 朝の挨拶「あっちゃくなるげだのお」
 昼の挨拶「まんまにしよぜの」
 夕方の挨拶「いっときに暗くなったのんし」等

祝い事や田植え、石場かち唄など、地域に伝わる「地唄」もたくさん紹介されているので、1曲だけご紹介。

【田植え唄 ー池谷地区】

 ここは街道 道の端 見事に植えて
 讃めらりょう ほめらりょういや ほめらりょういや
 見事に植えて ほめらりょうい

 苗がよければ 代も良い 秋は数(かべ)を
 刈るように 刈るようにゃ
 刈るようにゃ 秋は数を刈るように

 縞の手拭に おはちまあき 代に立つのが
 我が殿 我が殿いや 我が殿いや
 代に立つのが 我が殿ー

 山田 小やちに 田を持てば
 姉さんの白股(しろもも) 蚊が刺す
 蚊が刺すいや 蚊が刺すいや
 姉さんの白股 蚊が刺すー

 日暮れ方の ウグイスが 日笠の中で
 ホーホケキョウ ホーホエッキョいや ホーホケキョウや
 日笠の中で ホウホケキョウー

 めでたうれしや おーさなぶり またも来年
 来てくれやー 来てくれいや 来てくれいや
 またも来年 来てくれー

  ※最後の節は、主として家の主人がうたう。

-------------------------------------------------------

「あとがき」なんかも読んでいると、「よおべ」という言葉の解説が、何としても一行に収まらないために、全員で二時間を費やしたと書いてありました。
言葉の意味はココでは紹介できない内容なので省略しますね。

それはさておき、いかがでしょうか。

もう暮らしが目に浮かびませんか?
ここに書いてあるのは、ただただ文字の羅列です。

その暮らしを想像して、興味をもって、ちょっと好きになる。

そんなきっかけをあたえるには十分な情報ではないでしょうか。

普段のことばを文字にすることだけでも、世代も地域も超えた人にも伝わる可能性ができるのです。

情報発信とか、難しく考えると何もできなくなるかもしれません。

でも地域の魅力を、まずは「情報化」するだけで、いつか伝わる「情報の流通」はきっとついてきます。

自分たちの暮らしを、文字や写真、音声などに残してみるという作業。

みんなで軽い気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。
まとめる中で、さらに自分たちでも気づかなかった魅力に出会うかもしれませんね。

http://nkyod.org/blog-list/4370





2014年9月4日木曜日

次世代の長岡に繋ぎたいもの【今日どう?通信】

今日は朝から、山古志の団体さんのところにお話を伺いに行っていました。
山古志まではアオーレから車で30分ちょっと。
そんなに離れていないのに、山にのぼるとあっという間に景色の変わる私の好きな場所です。

今日の団体さんとの会話の中で印象的だったことがあります。
いろんなスポーツを通じて交流を広げている団体さんでしたが、大切にしていることは何かと尋ねたら、答えは「NEXT(次世代)」とのこと。

50~60代が土台を作り、40代が元気な見本を見せて、30代が新しい発送を形にして、20代の声をみんなで聴く。

多世代が楽しく交流するために、各世代が役割をもって若者の意見を尊重する。
そんなステキな構図ができていました。

世代が違えば、育った環境も違えば価値観も違う。
それはどこの世界も同じことだと思いますが、大切にしたいことを共有するということ。
つまり次世代に元気をつなぐということを大切にして、それぞれができる役割を担っていく。
なんだか、いい関係性ができていて、きっと今後も次世代まで続いていくんだろうなと感じました。

次世代に残したいものって、皆さんは何がありますか?

私はこの風景とかが大好きです。
この写真に写っている景色は、「自然がいっぱい」という印象を持ちますが、田んぼや畦、池や道路など、そこの人たちが暮らしていくために自分たちで作り上げた景色です。
その暮らしの背景が見える景色がとても好きです。
だから、50年後に景色が変わっているかもしれなくてもいいのす。暮らしの足あとや知恵が見えるような景色が、次世代にも感じてもらえるような景色として残ってほしいなと。

次世代に残したいものがあって、それを共有する。それで行動する。
それだけで協働の始まりだと思いませんか。

気軽な会話からでもいいので、次世代に残したい大切なものを語り合うところから何かが始まるかもしれませんね。

【今日どう?通信より】
http://nkyod.org/blog-list/4188



2014年8月8日金曜日

あの素晴らしい感動をもう一度。みんな視点の長岡花火【今日どう?通信】

今年の長岡まつり、盛大に盛り上がりましたねぇ!
皆さん、それぞれの思いで参加されたことと思います。

「最高だったねぇ」とか、「やっぱ長岡誇れるわぁ」とか、いろんな声が飛び交っているのが耳に入ります。

そういう声を聞くと、ちょっとほくそ笑んでしまいますよね(^^)
もっと長岡を好きになるというか、ちょっと体温上がっちゃったり。

今日の通信は、つらつら文章は書きません。

今日はいろんな人の視点から見た長岡花火ということで、祭りの時間にtwitterでつぶやかれていた長岡花火を見た人たちのコメントを集めてまとめてみましたのでご堪能ください。

「みんなの長岡花火」
【Togetterまとめ ~世界一の長岡花火は長岡市民の誇りです!~】
http://togetter.com/li/703216

-------------------------------------------------------------------------
※ちなみに、リンク先のコメントを抜粋するとこんなコメントがありました

「不思議に自然と涙が出るんです、長岡の花火。」

「東京在住の友達に世界一の花火を見せて花火観どころか人生観まで変えてってもらおうと思っとります」

「地元民として誇りです」

「市長「長岡の花火は日本一ではありません!世界一です!!!!」みんな「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」

「無理して長岡帰って、よかった!長岡に生まれてほんとよかった!」

「最初から最後まで素敵でした(≧∇≦)♪♪何回泣いたんだろう!」

「フェニックスは本当に神?感無量過ぎて涙出るよ(;_;)??」

「人生で1回もみないで死ぬなんて損だよまじで!!」

「中越地震の復興花火が10周年で、ほんと感動して涙ちょちょぎれ…」

「長岡花火のツイート検索して画像みてたらなんでだろ涙がでてきた。」

「写真では伝わらないよ、これは。ぜひ一度、新潟へお越しください。」

「長岡花火大会で初めて涙流した。 」

「長生橋ナイアガラの後、下の草むらで火事になって一時騒然としたけど、鎮火した時の歓声は素晴らしかった」

「桟敷席のやぐらが揺れます。花火の音圧で。」

「他の花火大会とはレベルが違いすぎる。長岡に住もうか考え中。」

「長岡花火って、花火師に感謝の光のメッセージがあるから素敵!」

「フェニックス凄くて号泣でした(笑)年取ると涙もろくなる。」

「光のメッセージまでが長岡花火です。後は残暑です」
-------------------------------------------------------------------------

などなど、何千人の方がtwitter上でつぶやいていて、リンクに上がっているのもほんの一部です。

コメント見てるだけで、また胸が熱くなりますよねぇ!


協働の第一歩。まちに興味をもつこと。

「スキなまちに手(テ)を加えてステキなまちに」
みんなにとって、長岡が少しでもスキなまちになれば、みんなで少しずつまちを良くしていけるかもしれませんね。

花火を見た人たちが、そんな一歩を踏み出しているかもしれません。
来年まで、私達もひとりひとりができることをしていきましょう!

【今日どう通信より】
http://nkyod.org/blog-list/4205